パスタの種類や選び方、自分やパートナーの好みを知っていれば、一味違う料理が作れるかもしれません。
今回は、パスタの種類と特徴、有名なイタリアのパスタブランドとその麺の特徴についてご紹介します。
パスタの種類と合わせやすいソース
パスタは、その太さと形状、長さによってそれぞれ名称が違います。日本ではまとめて「スパゲッティ」と呼ぶ人も多いですが、イタリアの人たちはちゃんと種類ごとに使い分けるそうです。さすがパスタの本場ですね。
◎ロングパスタ
1.フェットチーネ
…イタリア語で「小さなリボン」という意味の平たく薄いパスタです。幅は7.5mmほどで、濃厚なソースが絡みやすいのが特徴です。
※タリアテッレ…フェットチーネとよく似た平たく薄い麺。フェットチーネより少しだけ薄く幅は約5mmほどと一回り細いです。
おすすめ:ラグーソース、クリーム系(カルボナーラなど)、ボロネーゼソース
2.リングイネ
…断面が楕円形のパスタです。「スパゲッティ」を微妙に平たくつぶしたくらいの太さで、弾力があります。こってり系のソースと絡みやすいです。
おすすめ:クリームソース、ジェノベーゼ
3.スパゲッティ
…一般的にパスタを作るときにイメージする1.6mm前後のパスタです。適度な太さでどんなソースにも合わせやすい万能選手です。
4.フェデリーニ
…直径1.4~1.5mmという少し細めのパスタです。あっさりした味つけのオイルソース系や和風の味付けが合います。
おすすめ:ボンゴレ、ペペロンチーノ、ジェノベーゼ、冷製パスタ
5.カッペリーニ
…太さが1.2mm未満の極細パスタです。「天使の髪の毛」という名称でも知られています。
ソースの味が濃すぎるとパスタが負けてしまうため、非常にあっさりしたソースやスープと一緒に調理するのがおすすめです。
おすすめ:冷製パスタ、前菜のパスタ
6.ブカティーニ
…太さ2-3mmほどで中心に小さく穴が空いたパスタです。食べごたえのあるロングパスタとソースを絡めやすいショートパスタの両方の利点を兼ね備えています。
おすすめ:アマトリチャーナ、ラグーソース
◎ショートパスタ
1.ペンネ
…ペン先に形が似ていることからこの名前になったそうです。両端が斜め並行にカットされている筒状のパスタで、種類によっては表面に細かい溝があります。
筒状のパスタの中にもソースが入り込むので、さらさらしたソースにもどろっとしたソースにも絡みやすいです。
おすすめ:アラビアータ、グラタン、サラダ
2.リガトーニ
…ペンネと同じく筒状で、両端がまっすぐカットされているパスタです。マカロニと違って表面に溝があり、幅広いのが特徴です。
おすすめ:アラビアータ、クリームソースなど
3.フジッリ
…分厚いらせん状のショートパスタです。種類によっては真ん中に小さな穴が開いています。粘度が高いソースと絡みやすいです。
おすすめ:クリームソース、トマトソース、サラダ
4.ファルファッレ
…イタリア語の「蝶」を語源とする蝶ネクタイ型のパスタです。小さくて凹凸があるので、クリーム系のソースと絡みやすいです。
形が可愛らしく色も様々なものがあるので、サラダに入れると映えます。
おすすめ:サーモンクリーム、ボロネーゼ、サラダ
5.ニョッキ
…団子状のパスタで、じゃがいもと小麦粉を混ぜて作られるためもちもちとした食感が特徴です。じゃがいも以外にもさつまいもやかぼちゃを練り込んだものもあります。
おすすめ:クリームソース、チーズソース、トマトソース
6.コンキリエ
…貝殻のような形のパスタです。くぼみの中に小さな具を詰めてラビオリのようにして食べることもあるそうです。
◎番外編
・ラザニア
…料理名として定着していますが、実は正方形の幅広パスタの名称です。麺が分厚く小麦の風味も強いので、まさに料理の「ラザニア」のような濃厚なソースやチーズと相性がいいと言われています。
イタリアの人気パスタブランド
○Garofalo (ガロファロ)
パスタ発祥の地で生まれた老舗ブランドです。
ブロンズダイスという鋳型を使用しているためパスタの表面に少しざらつきがあります。
もっちりとした食感が持ち味で、最近人気のグルテンフリー商品やオーガニック商品の開発にも力を入れています。
○Colavita (コラヴィータ)
イタリア国産の小麦と天然水を原料にして、こだわりをもって小麦本来の味を楽しめるパスタを作っているブランドです。
テフロンダイス製法でパスタの表面はなめらかで、低温+長時間かけて乾燥させるため弾力があります。
○De Cecco(ディ・チェッコ)
有名なイタリアのパスタブランドで、イタリア国内のシェア2位を保っています。
独自のブロンズダイスで作られたパスタは、表面に細かな溝がありソースが絡みやすくなっていいます。
最高級のデュラムセモリナ粉と天然水を100%使用していて、小麦本来の味を味わうことができ、パスタを低温でじっくり乾燥させるので、もちもちとした食感が楽しめます。
○Agnesi(アネージ)
テフロンダイスを使ったパスタはつるつるっとしていて喉ごしも滑らかです。
胚芽入りの小麦を使用しているため、パスタには豊富にミネラルやタンパク質を含んでいます。
パスタを中温でじっくり乾燥させているので、家庭で調理した時に麺が伸び切ってしまうことなくアルデンテの状態を保つことができるそうです。
○Barilla(バリラ)
イタリアで最大のシェア数を誇る人気パスタブランドです。テフロンダイスを使用しており、つるっとしたコシが強いパスタは万人に愛されています。
通常、テフロンダイスで作られたパスタはさらさらしたソースに絡みにくいと言われていますが、バリラのパスタはソースの種類を問わず使えるのが魅力です。
○Buitoni(ブイトーニ)
イタリアの老舗パスタブランドです。
パスタを高温・短時間で乾燥させる製法で、とてもパスタのコシが強いのが特徴です。
テフロンダイスを使っているのでのどごしがよくバランスが取れていると言えるでしょう。
おすすめパスタ8選
1.王道のスパゲッティー-De Cecco/Spaghetti
2.本場で愛される人気のスパゲッティ-Barilla/Spaghetti
3.もちもちした食感を楽しむタリアテッレ-Colavita/Tagliatelle Nest Pasta
4.濃厚ソースとブカティーニ-De Cecco/Bucatini
5.オーガニックのショートパスタアソート-Garofalo/Variety Pack 100% Organic
6.ホームパーティーにもおすすめのリガトーニ-Barilla/Mezzi Rigatoni
7.前菜やサラダにも使えるカッペリーニ-De Cecco/Angel Hair
8.本格イタリアンへの一歩-Barilla/Linguine
おすすめのパスタ まとめ
今回は、一口に「パスタ」と言っても様々な種類があることや本場イタリアで人気のパスタメーカーについてまとめてみました。いろいろな料理を作る時に、ぜひ参考にしてみてくださいね。