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初めてのドローンの選び方とおすすめの製品を紹介!

ドローンがあれば、一昔前は、個人では不可能であった空からの視点、鳥の視点で風景を撮ることができます。このため従来の風景写真とは一味も二味も違う、まるで映画のワンシーンのような画像を個人で撮影できるのです。

昨今、ドローンは数万円、安い場合は10,000円前後の製品も存在するため、個人購入の敷居はだいぶ下がっています。しかし忘れてはいけないのが、ドローンを飛ばしていい場所と飛ばしてはNGな場所が法令で定められていることです。

この記事ではドローンに関する基本情報、選ぶ際に注目するポイント、飛ばしてOKかどうかの法令についての解説に加え、おすすめのドローン製品の紹介も掲載します。

ドローンの種類

ドローンとは本来、無人航空機全般を指す呼び名で、元々は軍事利用を目的として開発された経緯があります。 ドローンを購入したい場合、amazonなどで検索してみると多種多様なドローンがあり、どれを選べばいいのか迷ってしまう人は多いですよね。

中には個人向けのドローンでも野外での利用を前提とした大型のものもあれば、室内で飛ばすことを前提とした小型の製品も存在します。

ドローンは空撮目的で用いられることが多いため、空中静止が可能なヘリコプターのようにプロペラ飛行するマルチコプタータイプが一般的です。 ドローンには主に、マルチコプター型(回転翼機)」と「固定翼機型」が存在します。

マルチコプター型の特徴

マルチコプター型のドローンは複数のジャイロ(回転翼)が取り付けられている特徴があります。実際にドローンといえばこのタイプをイメージする人が多いと思われます。回転翼が3つ以上付いているタイプがマルチコプターに定義されます。

・回転翼3つで「トライコプター」
・回転翼4つで「クアッドコプター」
・回転翼6つで「ヘキサコプター」
・回転翼8つで「オクトコプター」

基本的に回転翼が多いほど風の影響を受けにくいため、空中静止が安定します。つまり空撮をキレイに撮影するのに向いています。

しかしジャイロが多いほどモーターもたくさん必要になり、電力消費も激しくなるため長時間飛行が難しくなります。このため個人向けのドローンは、電力消費と飛行の安定性のバランスから、クアッドコプターが大半を占めています。

固定翼型の特徴

固定翼とは主翼が機体に固定されている状態で、前進することで発生する揚力で飛び続ける飛行形態です。つまり一般的な飛行機、戦闘機、のようなタイプです。

固定翼型のドローン基本的に2枚の固定された翼と機体後部に一基のプロペラが付いています。

飛行機が空中静止できないように、固定翼型のドローンは空中静止ができません。そのため空撮には不向きです。

固定翼型のドローンはマルチコプター型と比べて長時間飛行ができるメリットがあり、軍事用の空爆機、農薬散布、などの分野で活躍しています。



固定翼型は空撮が不向きなことから個人用の製品は少なく、ドローンといえばマルチコプター型、というイメージが定着しつつあるのが現状です。 実際にドローンを個人で購入する人のほとんどは、空撮目的のユーザーです。

ドローンの飛行禁止区域のガイドライン

日本の場合、国土交通省により、小型無人機飛行禁止法が制定され、以下の場所はドローンの飛行が禁止されています。

・国会議事堂
・内閣総理大臣官邸
・政府が国の重要施設と認定した施設
・外国公館(外国の大使館など)
・原子力事業所(いわゆる原発の敷地内)

上記の対象施設の敷地内と、周囲300メートルはドローンの飛行が禁止されています。 さらに、以下の空域は国土交通省の飛行許可が必要になります。

・空港の周辺空域
・人、または住宅が密集している地域の上空
・地表、水面から150メートル以上の空域(つまりどの場所でも高すぎると危険だから要許可)

ここまで解説したような飛行禁止区域以外でも、以下の条件を満たして飛行させる必要があります。

・飛行は視野が明るい日中のみ
・人や車両などから30メートル以上の距離を保つ
・イベント会場の上空はNG

以上が小柄無人機飛行禁止法によるドローンの飛行に関する主なガイドラインです。もしもこの法令に違反してしまうと、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金、という罰則に科せられます。 以下のリンクサイトはドローンの飛行禁止区域を調べることができます。

小柄無人機飛行禁止法に該当するのは重量が200g以上のドローンのみ

ここまで解説した小柄無人機飛行禁止法は重量が200g以上の機体を対象としています。200g以下の軽量なドローンの場合はラジコンのオモチャの類と判断され、上記の法令の対象にはなりません。

200g以下の小型のドローンならば家の周囲で飛ばしても大丈夫です。その場合でも、もちろん万一のトラブルは自己責任となります。そのため小型のドローンならばどんな空域フリー、という考え方は少し違うかもしれません。

ドローンはGPSによって安定したホバリングが可能になる

ドローンにはGPS搭載の製品とGPS無しの製品があります。 ドローンはGPSが搭載されることで時機が現在位置を正確に判断することが可能で、上空の強い風に煽られながらも同じ位置でホバリングし続けることが可能です。

また、GPSが搭載されていることで一定範囲を旋回し続ける、というようなある程度の自動操縦が可能になります。

低価格のドローンはGPS非搭載の場合もあり、GPS機能が使えないドローンはおもちゃのラジコンに近い感覚です。

ちなみにGPS搭載機でも手動による操作は可能です。GPS機能に頼らない手動の操作を「ATTIモード」と呼びます。

自律式タイプのドローン

ドローンの中にはコンピューター制御で、予め飛行ルートをプログラムしておけば自動操縦で飛行する、自律型ドローンもすでに商品化されています。 例えばドローンに飛行ルートを予め設定しておけば、ユーザーはデジカメによる撮影に専念することもできます。 自分がスポーツなどをしているシーンを空撮したい場合も便利ですね。

ドローンの自律飛行は上記で解説したGPS機能を用いることである程度が可能ですが、より精密な自律操作を目的とした、高度なコンピューターを内蔵した機体もあります。

高度な自律操作を可能にするドローンは、時機に搭載されたレーザー装置で周囲の情報を集め、精密な3D地図を作り、その地図でルート設定をします。この場合は3D地図の作成やドローンの制御にはパソコンのバックアップを用いるのが一般的です。 ここまでくると初心者向けとは言い難く、個人向けというよりは技術者や産業目的といった感じです。

価格も100万円以上(月10万円くらいのリースもある)となっており、個人が趣味で買うレベルを超えています。

200g以内、小型ドローンのおすすめ製品 ベスト3

小型ドローンの最大のメリットは、200g以下ならば小型無人機飛行禁止法の法令に該当しないため、手軽に飛行させることが可能な点です。 200g以下の小柄ドローンならば、自宅の敷地内で飛ばす分には問題なしと考えていいでしょう。

第3位 Holy Stone

Holy Stoneは低価格が売りの小型ドローンで、その価格は3,520円とかなりお手頃価格。 低価格の秘訣は、とにかく飛ばせればOKということであらゆる面でコストカットが施されています。カメラの搭載は不可、スマホとの連動システムもなく、専用のコントローラーで操作します。 以上のことから、Holy Stoneはとにかくドローンを飛ばしてみたい!という初心者におすすめの低価格小型ドローンです。

参考価格3,520円
重量21g
カメラ搭載不可
タイプクアッドコプター
※参考価格は変わっている可能性があります。

第2位 Parrot Minidorone MAMBO FLY(ミニドローン マンボフライ)

マンボフライはParrot社というフランスのメーカーが開発した小型ドローン(トイドローン)です。Parrot社はドローン製造の老舗の存在で、品質と安定感に定評のある信頼のブランドといえます。

マンボフライはスマホで操作可能、カメラは別売りのため別途で購入が必要です。 お値段は小型ドローンの中では平均的で、スマホ操作可能、別売りですが、カメラ搭載可能という多くの人がドローンに求める条件は満たしており、手堅い仕様といえるでしょう。

参考価格12,918円
重量63g
カメラ搭載
タイプクアッドコプター
※参考価格は変わっている可能性があります。

第1位 ジーフォース Hubsan X4

ジーフォース Hubsanは1万円を切るお手頃価格だけど高画質カメラを搭載しており、空撮が可能です。このため小型ドローンで空撮をしたい人におすすめです。 40分のフル充電で、飛行時間は6分と短めですが、1万円を切る価格でカメラ搭載は高評価、小型ドローンの中でもおすすめの製品です。

参考価格8,108円
重量51g
カメラ搭載
タイプクアッドコプター
※参考価格は変わっている可能性があります。

200g以上、ダイナミックな空撮をしたい人向けのドローン ベスト3

アウトドアで自然を空撮したい場合はある程度大型のドローンが適しています。 ここから紹介するドローンはどれもGPSと高画質カメラを搭載した本格的な製品です。 ドローンで安定した空撮をするためにGPS機能が必須といえます。

第3位 Parrot ANAFI

フランスの開発メーカーのParrotがリリースした「ANAFI」はカメラの構造により、ドローンの真下と真上を空撮することができます。 ANAFIに搭載されたカメラは縦に180度上下するため、ドローンから真下の風景はもちろん、カメラを真上に向けて、上空のドローンからさらに上を見上げたアングルの撮影が可能になり、発売当初から話題になりました。

参考価格24,110円
重量700g
カメラ搭載
タイプクアッドコプター
※参考価格は変わっている可能性があります。

第2位 Phantom 4 Pro

Phantom 4 Proは高画質の空撮を求めるユーザーにおすすめです。開発は日本企業のDJIで、搭載するカメラはかなりの高画質(4K対応、2,000万画素)であり、飛行も安定しています。 重量は4㎏を超える重量級で、Mavic Airのように折り畳みもできないため持ち運びが大変ですが、本格的なドローンの飛行と空撮を体験したいというユーザーにおすすめのハイエンドモデルです。

参考価格203,988円
重量4.9㎏
カメラ搭載
タイプクアッドコプター
※参考価格は変わっている可能性があります。

第1位 DJI ドローン Mavic Air

Mavic AirはPhantom 4 Proと同じく日本企業であるDJIが開発するドローンです。 Mavic Airは国産ならでは技術力が集まった高性能ドローンであり、日本のドローン人気を牽引している存在といえます。 Mavic Airの最大の特徴はプロペラ部分を折りたたむことが可能で、飛行時以外はプロペラを気にせずにカバンなどに入れることができる点です。

折りたたみ機能以外でも、カメラ内蔵、障害物感知センサー内蔵、21分間の長時間飛行が可能、など、ドローンに求められる性能を全て平均以上の性能で備えています。

参考価格91,800円
重量430g
カメラ搭載
タイプクアッドコプター
※参考価格は変わっている可能性があります。

まとめ

ドローンには多種多様な製品があり、数万円くらいの製品が主流ですが、中には1万円を下回る製品も存在します。 低価格の製品はカメラやGPSが非搭載の場合が多くなります。 カメラが非搭載の場合は空撮ができないだけで、別途で購入して取り付けも可能ですが、GPSが非搭載ではラジコンのヘリコプターとあまり変わりません。

ドローンはGPS機能を利用することで、一定の範囲を自動旋回や、特定の地点にホバリングで待機など、ある程度の自動操縦が可能になります。 GPSと、空中のブレでもキレイな撮影ができる高性能カメラを搭載した製品となると数万円のミドルエンドの製品となります。 ドローン購入の際は以下の点に注目するといいでしょう。

・GPS搭載の有無
・カメラの搭載の有無と品質
・飛行可能時間など、ドローン自体の飛行性能

これらの3つのポイントを確認して、買って大満足の最高のドローンを手に入れて頂ければ幸いです。

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