毎年さまざまな機能が付いた炊飯器が登場していますが、実際に購入する際にどんな製品を選んだらよいか分からない方が多いことでしょう。炊飯器を選ぶ際には、炊飯器の機能や用途を製品ごとにしっかりと比較して、各家庭または利用シーンに最適な製品を選ぶことが大切です。育ち盛りのお子さんがいてご飯の量が多いご家庭では、一気にできるだけ多く炊ける炊飯器が必要になります。
今回の記事では一度にたくさんのご飯を炊ける1升炊き炊飯器についてご紹介していきます。まず、基本の知識、選び方のポイントを解説し、最後におすすめの製品をランキング形式で紹介しますので、1升炊き炊飯器の購入を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
一升炊き炊飯器の基本知識
そもそも一升とは?
一合なら分かるけれど一升という単位に馴染みのない方も多いでしょう。お米の容量は、一合、一升、一斗という尺貫法で表しています。1升はお米10合分の量で、重さは1.5kg。この量のお米が炊き上がると3.5kg程になります。つまり、お茶碗一杯のお米の量が150gなので、3.5kg÷150g=23.3という計算になり、約23人分のご飯が一度に炊き上がるというわけです。
一升炊き炊飯器はこんな人におすすめ
現在、炊飯器は5.5合炊きが主流ですが、5人以上の家族や2世帯で同居されているご家庭は1升炊き炊飯器を用意しておくと安心です。
特に「食べ盛りの子供が多くて1日に何回も炊く必要がある」「大家族なので5.5合炊きでは足りない」といったご家庭には、一升炊き炊飯器をおすすめします。また、飲食店などの業務用には1升炊き以上が必要です。
炊飯器を選ぶ時は、家族構成や必要なご飯の量を考えて炊飯器のサイズを決めましょう。
一升炊き炊飯器の選び方のポイント
ポイント1. 加熱方式
炊飯器の加熱方式の違いによりご飯をおいしく炊く能力が変わってくるため、炊き上がりのご飯の味や食感に違いがあり、価格にも差が出てきます。炊飯器選びでは、それぞれの加熱方式の特性をまず押さえておきましょう。
・価格重視なら「マイコン炊飯器」
底部のヒーターから釜に熱が伝わって炊き上げるタイプです。局所的な加熱のため、熱の強さは釜全体に熱が伝わるIH式と比較すると劣ります。また、保温には向いていませんが、マイコン炊飯器の魅力は価格の安さとシンプルで手入れが簡単な点です。炊飯器を購入したいけれど予算を抑えたい方におすすめです。
・炊飯器選びに迷ったら「IH炊飯器」
炊飯器では主流のタイプ。釜に巻かれたコイルの強い火力でお釜全体に熱がむらなく伝わることと長時間保温が特徴。おいしい炊きあがりを楽しめますが、圧力IH式より安価なものが多いことがメリットです。保温機能を利用したい方、とりあえず無難な炊飯器を探している方におすすめします。
・味にこだわりたいなら「圧力IH炊飯器」
IHヒーターの加熱に圧力を加えたタイプ。圧力鍋の原理と同じく、内釜に圧力をかけることで高温になり、お米の芯まで熱が伝わりもちもちに炊き上がります。ただし構造が複雑なため、パーツが多く外しにくい製品もあります。価格は多少高くてもご飯の味にこだわりたいという方に向いている炊飯器です。
ポイント2 メンテナンス
炊飯器はほぼ毎日使用するので、いつも清潔に保っておくことが必要です。そのため、内釜の重さや洗いやすさ、内蓋の構造などのチェックも重要。購入の際には、各パーツのメンテナンス性を押さえておくこともポイントです。
内釜は一般的にはこびりつき防止のためにフッ素加工されていますが、フッ素加工については3年間無償交換に対応してくれるメーカーもあるのでチェックしてみましょう。
ポイント3 知っておきたい便利機能
購入前に確認しておきたいのが以下の便利機能です。時短に役立つものから調理の幅を広げてくれる機能まであるので購入前にチェックして置くとより便利に使える炊飯器が選べます。
炊き分け機能
| お米の種類により炊き方を変えられる
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硬さを選択できる機能
| お米の硬さを選べる
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パン焼き機能
| パン生地を作れば発酵から焼く工程まで炊飯器にお任せ
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スマホ連携機能
| 調理の幅が広がり、時短にもつながる
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ポイント4 一升炊飯器と普通サイズの炊飯器を購入する際の注意点
家族が多いと、それぞれ食べる時間が違うので、炊飯器の保温性が大切です。いつでも炊き上げたご飯をおいしく食べられるように、保温機能をチェックしましょう。
炊飯器には保温機能が付いているものが多いですが、実際には保温によりお米の味が落ちてしまうというデメリットがあります。しかし、最近は味が劣化しないようにお米の水分量の減少を抑える機能を搭載し、長時間の保温に対応している炊飯器が数多く登場しています。この機能は一升炊飯器を購入する際に1番大切な機能です。
以上のポイントを押さえると、あなたに最適な炊飯器を見つけられるはずです。今回は大家族など大人数のご飯が炊ける容量十分な一升炊き炊飯器を「二世帯住宅」「食べ盛りの子供がいる家庭」「業務用」別に紹介して行きます。選び方のポイントを参考にして、あなたに合った一台を見つけてくださいね。
二世帯住宅におすすめの一升炊き炊飯器TOP3を見る
食べ盛りの子供がいる家庭におすすめTOP3を見る
業務用炊飯器のおすすめTOP3を見る
二世帯住宅におすすめの一升炊き炊飯器TOP3
3位東芝 真空IHジャー炊飯器(1升炊き) ディープレッドTOSHIBA 鍛造かまど銅釜 RC-18VRL-RS
丸底60度の熱対流と東芝独自の厚みのある釜底が特徴の「鍛造かまど銅釜」で炊き上がりがふっくらとします。専用コースに「玄米コース」や「麦ご飯コース」を搭載。パン発酵、パン・ケーキが簡単に作れる「調理コース」もついています。白米を40時間保温可能。
参考価格 | 21,980円
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消費電力
| 1,400w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 29.5×36.2×25.6 cm
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本体質量
| 5.9kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
2位 パナソニック 1升 炊飯器 圧力IH式 Wおどり炊き ブラック SR-VSX188-K
パナソニックの圧力IH炊飯器では最高級モデルです。「Wおどり炊き」と「鮮度センシング」を採用しており、お米の甘味や旨味を引き出し、劣化したお米も新米や精米したてのレベルに復活させます。またお米の50銘柄の炊き分けに対応。ごはんの味にこだわりのある高機能なタイプを探している方におすすめです。24時間のスチーム保温に対応。
参考価格 | 97,083円
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消費電力
| 1,400w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 29.8×39.1×27.0 cm
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本体質量
| 9.1kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
1位 象印 炊飯器 一升 IH式 極め炊き ブラウン NP-VQ18-TA
大火力による対流と高圧力でご飯の甘み成分を引き出す圧力IH炊飯ジャーです。内釜と内蓋の「うまみプラチナコート」の効果により、炊き上がりのご飯の旨味が向上。水分の蒸発を抑える機能があり、40時間の保温が可能です。また、7通りの食感に炊き分けできる「炊き分け圧力」や好みの味に炊き上げられる「わが家炊き」メニューを利用できます。
参考価格 | 19,800円
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消費電力
| 1,370w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 30.5×37×26.5 cm
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本体質量
| 8.0kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
食べ盛りの子供がいる家庭におすすめTOP3
3位 アイリスオーヤマ 炊飯器 IH式 1升 銘柄炊き分け機能付き RC-IB10-B
お米屋さんのこだわりが詰まっています。「炊き分け機能」では、主要31銘柄米をおいしく炊き上げてくれます。IHの大火力に加え、極厚火釜3層により熱が逃げないように包み込むため、熱がお米の芯まで伝わりふっくらと炊き上がります。
無洗米、白米、おかゆ、玄米など多彩なメニューも搭載。
参考価格 | 14,980円
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消費電力
| 1,400w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 29.5×35.3×25.5 cm
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本体質量
| 5.8kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
2位 タイガー 炊きたて マイコン炊飯器 1升 JBH-G181W JBH-G181-W
遠赤効果の高い「黒遠赤厚釜」により、炊きムラを抑え、ふっくらしたごはんを炊きあげます。火加減の難しい調理も簡単にできる「調理メニュー」があるので、ビーフシチューなどの煮込み料理も手軽に作れます。
参考価格 | 9,710円
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消費電力
| 895w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 28.0×38.5×25.1 cm
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本体質量
| 3.9kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
1位 象印 炊飯器 IH式 1升炊き ステンレス NP-HF18-XA
「プラチナ厚釜」によりごはんの甘み成分が向上。強火で炊き続けることで旨味を引き出し、芯までふっくら!強火で炊き続けても大型の蒸気口がついているので、ふきこぼれの心配がありません。保温に最適な火加減で水分の蒸発を抑える「うるつや保温」で30時間の保温が可能です。
参考価格 | 23,885円
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消費電力
| 1,250w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 27.5×39.5×23.5cm
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本体質量
| 4.4kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
業務用におすすめのTOP3
3位 タイガー 炊飯器 一升 5合 ステンレス 炊きたて 炊飯 ジャー JCC-270P-XS Tiger
1升5合炊きと大容量。ステンレスボディなので汚れが取りやすく清潔です。
おこげがこびりつかない炊飯シート付き。
炊き上がりが早く、銀シャリがセット後30分で炊けたとのお店からのコメントがあります。
参考価格 | 24,781 円
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消費電力
| 850w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 37.8×33×35.2 cm
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本体質量
| 5.5kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
2位 タイガー IH炊飯ジャー 炊きたて JKH-S18P 業務用
130度の高火力で釜底と側面から釜全体を加熱してふっくら炊き上げ、110度から115度の高温蒸らしでお米本来の甘みを引き出します。
大型冷却ファンがあるので連続炊飯してもOK。内鍋のコーティングには耐久性に優れたフッ素加工が使われており、ハードな厨房での作業にも耐えられます。業務用は家庭用とは違い、連続炊きや蓋の開閉が多く耐久性が重要ですが、実際に使用したお店の方からも高評価です。
参考価格 | 33,026円
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消費電力
| 1,400w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 28.7×38.3×25.5 cm
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本体質量
| 5.08kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
1位 象印 炊飯器 IH式 1升 業務用 ステンレス NH-YG18-XA
高耐久仕様の象印の業務用です。強度は通常の象印家庭用品規準の約2倍。内なべを別に用意すれば連続炊飯が可能です。「時計式2メモリータイマー」があり炊き上がり時間をセットできるのもメリット。「しっかりとした作りでシンプルなので使い勝手が良い」、「おいしく炊き上がる」と評価の高い業務用IH炊飯器です。
参考価格 | 28,620円
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消費電力
| 1,290w
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本体サイズ(幅×奥行き×高さ)
| 27.5×25×37 cm
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本体質量
| 5.5kg
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※参考価格は変わっている可能性があります。
まとめ
今回ご紹介した3つの炊飯器ランキングすべてで象印の製品が1位となりました。象印の炊飯器は特に内釜の評価が高いようです。1番のおすすめの製品は、象印 炊飯器 一升 IH式 極め炊き NP-VQ18-TA。圧力IH炊飯器ですが、求めやすい価格も魅力です。炊飯器は毎日使う家電なので納得できる1台を見つけて、ふっくらおいしいご飯を炊いてくださいね。